2016年12月01日

小河邸の約束2016 一期一会 レビュー

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予想を上回るおおよそ400名の来場者の中で、会場準備も含めて2日間に亘った”小河邸の約束
2016"が終了した。

2016年は、例年になく
・楽曲のアレンジがスロースタートであり、かつコーラスパートは途中で何回か見直した
・月一回の練習に全員揃うことは稀であった
・コーラス中心のコソ練の回数は多くなかった

などの不安要素が本番直前まで払拭しきれなかったけれど予想以上に出来は良かった。

2016一期一会に向けた意味合いは
☆小河邸の約束が5周年であったこと
☆LadyBugが結成20周年であったこと
☆シュータローズ内での若者中心のユニット"くもゆり"のカラーも出すこと

これらを踏まえ、メンバーの登場や紹介順などスム−ズに流れ、かつ従来からのシュータローズ
路線が維持できている印象が与えられる進行を考えた。

以下、演奏順に印象を記載しておきたい

【ShootArrows】

⓪『オープニングビデオ』
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@『夜空ノムコウ』
オープニングビデオのエピローグ曲にウクレレソロでの夜空ノムコウを用い、スクリーンが上がった時
点でイントロを始めるといった二男のアイデアが素晴らしく、更にスローな”コーラス”→”ピアノソロ”
の導入部を経てテンポを上げて曲の開始といった
オープニング曲としてはかなり考えた結果であり、
過去に小河邸の約束を見られた方でも想像がつかない始まりであったであろう。

9月に旧小河家別邸で経験していたことでメンバーみな比較的自信をもって歌い演奏できた。
長男のキーボードがボーカルがない部分の随所で存在感を示し、やっちゃんのブルースハープと合わ
さって効果を高めた。
交代のボーカルもコーラスもフーガもうまくこなされ、まさに5人の信頼できるボーカルにより実現され
たシュータローズ版 "夜空ノムコウ"であった。

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A『奏』

オープニング曲含め2曲で"シュータローズ"から"くもゆり"にシーンが変わるため、選曲に悩んだ結
果、最もコーラスで訴えられる
この曲を選んだ。2014年の演奏曲であるが、当時は各自出来栄えに満足していなかったと思う。
「もう一度やってみたい曲は?」のメンバー内アンケートで満票となったこの曲は、オリジナルアレンジ
を相当変えているクリスマスの約束バージョンではあるが実にシュータローズボーカル陣におあつらえ
向きであり、歌っていて仕上がり感を感じるほど曲に
のめりこんで行け、結果的にはあまり知られていないアレンジでのこの曲を、満足できるレベルで披露
できた。演奏の主役でかつ大部分を占めるのは長男のE-Piano。ほとんど合わせ練習もないのに
期待通りの演奏ができる技。 親ばかではなく、正味賞賛に値する技量であったと思う。

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【KUMOYURI】

B『HAPPY』
そもそも、モリナガ君はアップテンポの曲が好きでありかつ良く似合う。自身の音楽活動ではアコギ
一本の演奏をしているのだがはりのあるハイトーンボーカルは個性そのものであり、バンド色彩の
ひとつのカラーになっていることは間違いない。
コーラスワークもなかなか上手く、特にハイトーンまでいけるのでいろいろな部分で存在感を出して
いる。
HAPPYはモリナガ君の味が十分出されコーラスが付加されたことで聴きごたえのある出来だ。
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C『Spirit of Love』
くもゆりの演奏にあたってpianoを担当したのは明子さん。2013年の小河邸の約束での出演
以来久々の登場だ。
くもゆりの全三曲をしっかり演奏しホールライブらしくサウンドに厚みを持たせていた。
粂ちゃんのソロに若いコーラスそしてPiano・Drums・KBD・Bassと本格バンドの音でくもゆりを
演出した
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D『星のかけらを探しに行こう』
りかちゃんのはりのあるソロで聞きごたえのある出来に仕上がっていた。
とにかくくもゆりサウンドはアップテンポの曲が揃えられ、リズムが要であった。そのリズムをしっかり
支えていたのは2男の由。
もちろんシュタローズでもリズムの要であり、おそらく三木を代表するドラマーであろう。
リズムだけでなく、曲全体のイメージ造りもPCを駆使してこなす。
音楽以外ではポスター・フライヤーのデザイン・制作、ライブオープニングビデオの制作、ライブ映像の
編集制作と幅広い力を発揮。小河邸の約束運営の中心人物の一人といえよう。
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【ShootArrows】

E『卒業写真』
第一回の演奏曲からの選曲。毎回コーラスアレンジを変えているが演奏の基本を変えずに来た。
今回は、オルガンが入りサウンドを厚めに仕上げた。モリナガ君とリカちゃんは二回目からの参加
なのでこの曲は初めてに近い。皆でやるという意味では新鮮さをキープしている。
ソロの純子ママは、もはや歌い慣れた感がある。LadyBugにても様々な場所で歌っているため
であろう。
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F『二人の小舟(The water is wide)』
コーラスの観点から言えば、2016年の曲の中で最も歌がむつかしかった曲であった。曲は単純
なのだが以下の点で難渋した
・日本語で歌う部分の一部を自分で訳詞したので歌いまわしが曖昧になった
・凝りに凝って2、3、4番をそれぞれ異なる
コーラスにしたので仕上がりが直前近くになった
・間奏のバンドネオン音とハーモニカーのアンサンブルメロディー決定が10月と遅かった
特にコーラスを担当した男性陣が大変で、危機感を持ってコソ練をしたので本番には間に合った。
ソロはリカちゃんと純子ママで担当。日本民謡の時もそうであったが、民謡風の楽曲でもリカちゃん
の若い声はよくマッチし、純子ママと違和感なくソロがスイッチできる。
これもシュータローズの隠れた魅力だ
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G『Hello Again』
リカちゃんが第2回の小河邸の約束で歌った曲。この時は演奏はシュータローズではなく2男の
大学同窓生+明子さん。
それを、アコースティックバージョンにしたうえで長男のKBDによるstrings音を加えた。
そして、1番の早いうちからE-Bassを入れたことにより重厚感あふれる演奏になった。
リカちゃんのボーカルはかなり力強く、演奏アレンジに応える感じの熱唱。コーラス陣の出来では少し
反省点あるがまづまづの合格点
Bassは昨年に続きケンちゃん。2年目の今年はすっかり馴染み自分なりの色が出てきている。
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【LadyBug】

H『青い夏』
今年の夏以降レパートリ化して様々な場所で歌ってきてようやく自分たちのものになった感がある
しかし、長男のE-Pianoがかぶさると曲の持つ幻想感が大幅にアップする。
E-Pianoの音だけを追ってみても結構楽しめるアレンジでよい出来栄えであった。
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I『あなたの隣で』
LadyBugは20年を迎えたが、歴史を振り返ると
1996年:夫婦+長男・2男(中高生)で鎌倉芸術館でデビュー
2000年:3男がベースで参加
2004年:さやちゃん(2男嫁)がバイオリンで参加、後に3男が抜けてベースに
2006年:長男が就職で夫婦+2男+さやちゃんに
2011年:主に夫婦だけに
家族それぞれの様々な事情でメンバー抜けになってきたが、一貫して"いつでも再加入できる"
精神構造にあり、"バンド"ではなくやはり"家族”そのものなのだと思う。
ともに食事するのと同じように平常で音楽をしている感覚だ。
久しぶりに5人揃い、感動しながら演奏したのは純子ママも同じであろう
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【ShootArrows】


J『元気を出して』
コーラスワークの難しさに加え、2台のA-Guitarのアンサンブル、間奏・後奏のKBDとA-Guitar
の掛け合いなどこの曲は聞かせどころ満載だ。
よく知られた曲だけに、そのサウンドが当たり前のように聞こえるのだけれど、原曲に近く再現しようと
したところ
それぞれのパートで難しさがあり、良く仕上げたものだ感心する。
さすがの千代ちゃん、 途中出場でいきなりリードパートをこなし、以後の曲で存分に力を発揮。
A-Guitar、E-Gut、E-Guitarを持ち替えすべてのシーンで仕事を果たし、ライブ中盤から後半に
かけての盛り上げに大いに貢献してくれた。
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K『真夏の果実』
この曲は、現時点で最も安定して演奏できる曲だと思う。ソロの守永君にキーがぴったりで、それで
いて原曲とは違うカラーが出ており、コーラスもいつでもきれいに再現できる。代表的レパートリーに
なった感がある。
一方、演奏側は原曲への忠実性を追求。結果、やっちゃんの出番が忙しい。
"忙しい"というのは、曲の中で複数の楽器を取り換え持ち替えて対応するから。
今年も、7から8つの道具。
ライブレコーディング音源を耳を澄まして聴くとその存在が浮かび上がってくるだろう。
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L『スタートライン』
第一回の小河邸の約束で演奏した際はA-GuitarとPianoのシンプルなアレンジであった。
経験を積んだ今回は今のシュータロ−ズの力をいかんなく発揮できるよう、強烈なボーカルと
ハードなE-Guitarリードが聞かせどころになるアレンジを選択。
9月の旧小河家別邸・金物祭りでも披露し、2016年度演奏の中核曲となった。
粂ちゃんと千代ちゃんは期待通りのパフォーマンスを果たす。
そして、忘れてはならないのが、後半の盛り上げを演出するための前半のピアノとシンセの演奏、
そして厚いコーラス。
過去演奏した曲を2度目に選曲した場合、気持ちに余裕ある分アレンジに背伸びできる。

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M『青春の影』
自分がソロを受け持つ歌はなにかと照れる。
「ソロを取らずにシュータローズの他の4人のボーカルのサポートコーラスだけでいいかな?」と
いつも思うのだが、
"5人のボーカリストが・・・・”の看板倒れになってしまうので一曲だけ歌うことに
している。
この曲はあまりにも有名で、あまりにも自分世代=大半のお客さん世代の曲だ。だから原曲の
単なるコピーではだめと考えた。
ピアノで開始してE-Guitarで力強く間奏・後奏を表現し、合唱風のコーラスで、さらにハモンド風
オルガン音で磨きをかける。
そんな感じのアレンジで、実にシュータローズらしさが表に出せて、かつ曲名を伝えた段階から
リスナーが抱く期待にも応えられたと思う。ここでも千代延君のE-Guitarソロは光っていたな。 
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N『人生の扉』
終始、アコースティックピアノが演奏をリードするこの曲をノリピーは
早い段階からマスターしてきた。
多くの60歳付近の人の気持ちを掴んだこの曲は、やはりイントロの段階から忠実に原曲のイメージ
をキープしないといけないと強く考えていたのでピアノの仕上がりの早さはありがたかった。
一方、コーラスは難航。ひょっとしたら主旋よりコーラスのほうが難しいかなと感じながら仕上げて
いった結果、9月以降に加速してなんとか間に合った。
演奏陣といえば、
・原曲に存在する間奏のマンドリンパートをE-Guitarで演奏することにして、千代延君にイメージ
だけを伝えて当日リハで初めて合わせたのだが、期待通りのサウンドに仕上げて持ってきてくれた。
・さらに長男が、悩んだ末に選んだオルガンがぴったりのアレンジになっていた。
当日のリハではこれらの演奏陣の頑張りにより歌っていてことさら気持ちが高ぶった。
各人が持てる実力が大いに発揮された演奏であり、リスナーの心に深く届いたに違いない。

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O『眠れぬ夜:アンコール』
アンコール曲はここ三年よく知られてアップテンポのものとしてきた。
今年の曲も、各メンバーは開放感に浸りながら、かつ最後を惜しみながら感謝の気持ちを込めて
演奏した。これが終わるとこの感動に巡り合えるのは一年後なのだから。
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【スタッフさん達】

《音響》
岡崎さんと近都君。演奏者と音響はサウンドの両輪。演奏者の要望を100%叶えようとしてくれること
にいつも感謝している。
失礼ながら"チーム小河邸"と呼ばせていただきたい。
昨年からデジタルミキサーで音響の再現性が向上するとともに音抜けが大幅向上

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《照明》
江原さん。いつもオープニングからシーンにマッチした調光をしてくれます。今回もナイスな光の演出を
してくれました。
江原さんは9月開催の旧小河家別邸コンサートの主催者でもある。やはり"チーム小河邸"だ

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《写真撮影》
マカロン。過去三年ずっとお世話になっている。毎年グッドなショットで写真が楽しみ。いつも
本ブログで写真初公開になる
・・・・撮影班なので当日写真はいつも存在せず(-_-;) よって、今年4月の演奏時の雄姿をペタリ
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《プロジェクタ・ビデオ撮影》
つっちー。昨年は緊張から手のひら汗だく。今年は少し余裕を見せる。シュタローズが見ることが出来
ないシーンを欠かさずキャッチしてくれる
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《受付・会場係》
みほちゃんと・茂君/まりちゃん夫妻。予想を上回る来場者により、開演中予備のいすをすべて投入
しても足らず、空き席を探してはお客さんを案内。
そして、近隣での駐車クレームが発生した際に辛抱強くかつ上手に対応してくれた。
・・・とてもありがかった。お礼をどれだけ述べても足りないくらいだ。
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《受付》
可愛いlittle girls みゆちゃんとゆいちゃん。「おひとつあめどーじょ」がえらく可愛いと受けていた。
今年は二人でしっかりと受付の役割を果たす・・・成長したなあ

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【一コマ一コマ】

「若くても、ストイックリハは疲れる(左)」・「ピアニストの絆は固い(中)」・「本番2日前しか合わせが出来ん(右)」
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「掲示コメントをチェック(左)」・「撮影のポイントメモbyつっちー(中)」・「受付の仕事前はお絵かきで待機(右)」
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「戦う前の腹ごしらえ(左・中・右)」
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「八塚の八は担当する楽器の数?(左)」・「メンバーから手書きのメッセージを(中)」・「開場時間が近づいた(右)」
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「席埋まるかな?(左)」・「予備椅子投入しても立ち見が出る(中)」・「片付けはあっという間(右)」
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シュータローズで
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"LadyBugで" そして "くもゆりで"
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"うちあげで"
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みなさんお疲れさまでした。( ^)o(^ )
最後は変顔でお別れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おっと、さやちゃん以外の女性陣、いい子ぶった顔してないかいっ!
ちゃんと、変顔だぜ!

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posted by ladybug at 23:43| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
度々、失礼します
またブログ読ませて頂きました

大成功のコンサートおめでとうございます!
ブログからでも拍手と歌声が聞こえてきそうです
開発部時代に「花の首飾り」を高い歌声で歌われていたのを今でも、よ〜く覚えています(^_^)ゞ


Posted by 御世話になった者です at 2016年12月03日 20:39
コメントありがとう。三木でいくつかライブなどやっているので、今度は来てくださいね?
・・・開発部時代に、私が貴殿に厳しくしたから距離を置きたいとか・・・?(笑)
厳しくした人、いっぱいいるからなあ。まだ貴殿が誰か思いつかないですけど・・・。
Posted by LadyBug at 2016年12月04日 11:29
名前も書かず、いきなり投稿してしまい大変失礼しました。申し訳ないです
誰か名乗らないのは距離を置きたいわけでも悪気が有るわけでも無く、名乗ったら腰を抜かすくらい驚かれると思い
あえて隠してました。
それくらい超意外な人物です(*⌒▽⌒*)
とてもビックリされるし戸惑われると思います。「えーっ!」と大声でますよ

でも、数ヶ月前に、たまたま入った三木市のお弁当屋さんでコンサートのチラシを手にしたのも、やはりご縁かと嬉しく思いました


Posted by 御世話になった者です at 2016年12月05日 22:50
実際再開してびっくりしたいものです。では、来年の11月後半に三木のほっかほっか亭で弁当買ってその足でコンサート来てください。
Posted by ladybug at 2016年12月06日 09:08
了解しました
音楽は歌うのも聴くのも大好きなので是非、行かせて頂きます
宜しくお願い致します
Posted by 御世話になった者です at 2016年12月06日 20:22
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